ホテルで荷物を預けた後、
早速、旧市街へ。
約1km四方の城壁に囲まれ、
8つの門を有するエルサレム旧市街。
そんな、決して広くはないエリアに、
隣り合うように建っています。
イエスの歩んだヴィア・ドロローサの一部はムスリム地区に属し、
聖墳墓教会の入口を毎朝開けるのは、ムスリムの少年の仕事になっており。
と、それぞれの宗教の距離感があまりにも近すぎるというか、
ご近所さんで平和に仲良くやっている感が、
イスラエルに対する日本での報道とあまりにも違い過ぎて
なんだか不思議な感じだ。
旧市街はこんな感じ。
ホテルを出て、LRTに乗り3つ目のダマスカス門駅で降りて、
ダマスカス門から旧市街の中へ入ります。
ダマスカス門。
立派な門です。
一歩中に足を踏み入れると、外の世界とは全く異なる世界が広がっています。
お菓子やら、野菜やら、靴下やら、
この辺りは観光客向けというよりは、
どっちかというと住人のための市場のようです。
ムスリム地区に属する地域なので、
ムスリムの方用の服が多く売っていますよ。
脇道に入ると、喧騒からは離れ静かな世界が。
この辺りは実際に人が住んでいて、
子供たちが遊んでいたりします。
迷い込むとたちまち迷子になります。
実際、迷子になった(笑)。
旧市街内も、意外と起伏があり、
石畳の階段多し。
猫ちゃんもきっと休憩中。
今日はこれから、
十字架を背負ったイエスが歩いた
ヴィア・ドロローサ(悲しみの道/約1キロメートル)を進みます。
今でも毎週金曜日には、フランシスコ会の修道士が十字架を担ぎながら
行進をするそうですが、
日曜日の今日も、修道士に連れられた熱心な巡礼者がわんさか。
それそれのステーションで祈祷文を読み、讃美歌を歌い、ものすごい渋滞です。
一番上はヘブライ語。
ではスタート!
●第1ステーション イエスが判決を受けたところ。
今は学校となっています。
ドアが閉まっていたので、中に入れるのかな~?と見つめていると
近くの土産物屋の前に座っていたお兄ちゃんが、
入るのなら20シェケルと手を出してきて。
今から思えば、おそらく全く関係のない単なるお兄ちゃんに
不覚にも600円も渡してしまったことに反省しきりなのですが、
このお兄ちゃんに声をかけられなければ、
あきらめて中に入ることも出来なかったので、まあ良しと思うことにします。
実際、日曜日で学校がお休みだったこともあり、
貸切状態で見学が出来ました。
しかし、こんな観光地なのに偉大なる聖地だからでしょうか、
あわよくば観光客から金をせしめようという輩は
前にも後にも、このお兄ちゃんだけでした。
(実際、入場料が必要なのは、博物館になっているダビデの塔くらい。
あとは全て無料)
●第2ステーション 鞭打ちの教会。
イエスが十字架を背負わされ、茨の冠をかぶらされ、鞭打たれたところ。
巡礼者向けに説法が始まりました。
天井は、茨の冠がかたどられています。
さらにヴィア・ドロローサを進みます。
●第3ステーション イエスが十字架の重みに耐えかね、最初につまずいたところ。
第4ステーション 苦悩の母のマリア教会。
建物の中には入れないけど、マリアが十字架を背負ったイエスを見たとされる場所。
さらに、ヴィア・ドロローサを進みます。
●第5ステーション シモンがイエスの代わりに十字架を背負ったところ。
写真には写っていないけど、ドアの右隣にはくぼみがあって、
そこはイエスが手をついたところとされています。
熱心な巡礼者が順番にそのくぼみを慈しみをもって触れていました。
ここから道幅が狭くなります。
●第6ステーション ベロニカ教会。
ここも中には入れないけど、
ベロニカという女性が絹のハンカチでイエスの顔を拭ったところ。
その後、そのハンカチにイエスの顔が浮き上がったと言われています。
●第7ステーション 再びイエスがつまずいた場所。
伝えによるとここに城外に抜ける門があって、
そこの敷居につまずいたそうです。
ここで左折し、しばらくスークを進みます。
●第8ステーション エルサレムの婦人らを慰めたところ。
スークから少し入ったところにあります。
イエスが「私のために泣くな。自分たち、また自分の子供たちのために泣くがよい」
と語った場所と言われているところ。
●第9ステーション 3度目につまづいたところ。
ちょっと見つけるのに苦労しました。
スークから脇道の階段を上り、くねくね曲がったところに見つけました。
そして、その後、どこに向かえばいいのか少し迷子になり、
そのまま、とある巡礼者の集団の後を勝手についていってみると、
どこかの裏庭みたいなところに出て、
さらに訳の分からないまま、薄暗い小部屋みたいなところをついていくと、
もしや、ここは終点の聖墳墓教会では???てなところに出ました。
そうです、どうも脇から聖墳墓教会に入っていたようです。
続く…。