★10日目:1990年3月6日(火)
今回は、ベナレス駅の駅員さんや、ツーリストオフィスの人に親切にしてもらい
何事もなく一等車に乗ることができた。
一等の寝台のコンパートメントは2段ベッドの4人制になっている。
あまりキレイとは言えないが、結構広い。
天井には扇風機が4つ、中から鍵もかかるようになっている。
45分遅れで、アラーハーバード駅到着。
ここでパンやクッキー、オレンジ、レーワリ―(インドの丸い甘いお菓子。
硬くておこしに似た味がする)などの食料を買い込む。
比較的大きな街だ。
「チャーイ!チャーイ!」と叫んでいるチャイ売りからチャイを一杯購入。
甘いけれど美味しい。
夕食に頼んでおいたターリーが、途中の駅から運ばれてきた。
ずっと食べたいと思っていた本場のターリーだが、はっきり言ってまずい。
冷めているし、カレーがとにかく辛すぎる。ご飯は例の細長パサパサ米。
ダールという豆スープだけがかろうじて食べられたって感じ。
一緒についていたヨーグルトはお酢の味。
申し訳ないがほとんど残してしまった。
夜はまたまたものすごく寒い。
暑い方に行くから大丈夫かなと思ったのだが、あまかった…。
駅で毛布を借りとくんだった。
夜に一人のおじさんが私たちのコンパートメントに乗り込んできた。
(私たちの貸し切りじゃなかったんや!!)
寒がっている私に、そのおじさんは親切にもシーツを貸してくれた。
「私には毛布があるから」とペーズリー模様のシーツを手渡してくれた。
シーツだったので、頭の先から足の先までかぶってもまだ寒かったが
おじさん、ありがとう。
ターバンにスーツにスニーカーといういでたちの車掌さん。
窓から何かちょうだいの手をいれてくる少女をはらってくれた。