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関西出身・アラフィフ・おひとりさま、ろびんの日記です。旅日記を中心に、お出かけ・東京生活・美味しいもの・乳がんサバイバーの体調などなど、つらつらと綴っています

★イスラエル旅行記8★ Day2 パレスチナ自治区ベツレヘムへ

 

2日目は、パレスチナ自治区ベツレヘムへ。

 

パレスチナ自治区は、ベツレヘムがあるヨルダン川西岸地区と、

新聞でよく報道されているガザ地区に分かれています。

ヨルダン川西岸地区は、全てがパレスチナ管轄というわけでははくて

A地区…行政・警察権ともにパレスチナが管理

B地区…行政権はパレスチナ、警察権はイスラエル

C地区…行政・警察権ともにイスラエルが管理

の3地区に分かれているそう。

ベツレヘムは多分A地区)

 

ただ、自治区なので、大統領もちゃんといるし、

公用語アラビア語

イスラム教の人が9割を占めているなど、

やはりイスラエルとは色々な意味で違っている点がいっぱい。

 

イスラム教徒が9割を占めているけれど、

キリスト教系の学校に行っていた複数の友人から

「え~っ、ベツレヘムに行ったの!!! いつかは行きたい場所なの!!!」と

感嘆の声とともに羨ましがられ、

エスが生まれた場所として、キリスト教徒にとっても大事かつ憧れの場所らしい。

ここもエルサレムに負けず劣らず数奇な運命を辿ってきたに

違いありません。

 

そもそも、

イスラエルに行こうと思い、調べる前までは

パレスチナ自治区に行けるなんてこれっぽちも思ってなかったし、

なんかややこしそうなところやな、

という感想しか持ち合わせていなかったのですが、

エルサレムからは、なんと!路線バスで簡単に行くことが出来るのですよ。

 

ダマスカス門前のバスターミナルから

アラブバス231番のバスで、

片道6.8シェケル(約200円)。

若干古い感はあるけど、ちゃんとした高速バススタイルのバスです。

ある程度人が集まらないと発車してくれないとのことですが、

私たちが9時過ぎに行った時はほぼ満席で、

乗り込むとすぐに出発となりました。

 

距離的には約10kmほどしか離れていないのですが、

エレサレム市内の渋滞もあり、小一時間かかりました。

チェックポイントで検問があるかもと聞いていたけど、

往路はなし。

直通でベツレヘムへ到着。

 

ベツレヘムも小さな町なので歩いて観光できるやろと、

たかをくくっていたんだけど

地球の歩き方に載っている地図だけではちょっと心もとなく、

はて、右に向かっていいやら、左に向かっていいやら、

またまた迷子状態に…。

 

そして、アジアでよくありがちな、

待ち構えていたタクシーの運ちゃんたちにあれよあれよと取り囲まれ、

その中の1人の運ちゃんと、

ミルク・グロットと生誕教会とバンクシーの絵巡りで

2時間チャーターで交渉成立。

 

しかし、ここも丘陵地帯とあって起伏が意外とあり、

歩いて回るのはかなり無謀だったことがすぐに判明。

あとはこの運ちゃんがいい人であることを祈るのみです(笑)

  ~実際、いい人でした(^^)~

 

 

ミルク・グロット。

聖母マリアの母乳が地面にこぼれた時に

赤かった地面がミルク色に染まったと言われている教会です。

全体的に乳白色のかわいらしい雰囲気の教会。

不思議な光線が入り込んだ~~!!

 

入り口から、地下に降りていきます。

 

壁は岩、剥き出し。洞窟の中の教会です。

 

母乳がこぼれたのは、この辺りだそうです。

優しいまなざしのマリアと赤ちゃんイエス

 

 

地上にあがると、現代風の祭壇も。

 

そして、次は、生誕教会へ向かいます。

キリスト教徒とイスラム教徒が平和に混在している図。

この辺りは、雰囲気がステキ。

 

生誕教会前に広がるメンジャー広場。

町の中心地です。

この広場に面して、ムスリムのジャーマ・アル・オマルと生誕教会が

向かい合って建っています。

クリスマス時期になると、この広場にはツリーが飾られ

世界各国からの巡礼者でごった返すそう。

 

モスクの目の前で、キリスト教徒のお祝いが盛大に行われる…

宗教間の争いって、いったい何なんだろう?って思っちゃいますね…。

 

 

そして、こちらが、イエスが生まれたとされる聖地・生誕教会です。

ここで、大学生だというイケメン君が近づいてきて

ガイドをしますと言い寄ってきました。

地球の歩き方にもそんなに詳しく書いてないし、

まあ、良心的な要求額だったのでお願いすることに。

 

これが入口、

ちっちゃ!!!

かがんで入ります。

「謙虚のドア」と呼ばれているそうです。

 

中に入ると、広い会堂が。

 

一部、床の下のモザイクが見られるようになっているのですが

これは、なんとコンスタンティヌス帝時代のものだそうです。

(ということは2~3世紀頃のもの?!)

一部工事中。

で、この会堂の一番奥のエリアのこの祭壇の地下に小部屋があって、

そこが生誕の場所とされています

その地下への入口は左右にそれぞれあって、

右側は長蛇の列。左側はほんの少しの人しか並んでいません。

仕組みが良く分からないのだけど

どうもガイドをつけていると、左側のすいている入口から入れるようです。

 

12時からミサが始まるので、それまでに入らないと!

と大学生ガイド君は何度か教会の人にかけよってくれ、

やっと中に入れました。

 

さあ、いよいよ地下に降ります。

 

人数制限をしている割には狭い地下は大混雑。

この祭壇の下が、まさしくイエスがお生まれになった場所だそうで

ここでも熱心な巡礼者たちが触って、拝んでいます。

エスが生まれたその場所には銀の星があり、

大混雑の合間をくぐって、奇跡的に撮れた2枚💦

星には、ラテン語で「ここにてイエス・キリストは生まれたまえり」と

書かれているそうです。

そして12時になり、ガイドの言う通り、

「はい、みんな出て~!!!!」と聖職者から追い出されました…。

 

ほんまぎりぎり!

大学生ガイド君のおかげで、ちゃんと時間内に拝むことができ感謝です。

タクシーの運ちゃんもだけど、悪い人いないです、イスラエル~♡

 

この生誕教会も、その脇には、

アルメニア修道院コプト修道院ギリシア正教修道院など

色々な宗派の教会があるようですが、

これは、聖カテリーナ教会。

 

タクシーの運ちゃんが連れてきてくれた

展望台、というかお土産屋の屋上からの景色。

ベツレヘムの街中や遠くが一望できます。

 

ベツレヘムも標高726mの小高い丘にあるので、結構なパノラマが楽しめます。

丘陵地帯にへばりつくような家・家・家がすごい。

 

このお土産屋さんは木彫り工房に併設されていて、

エスやマリアをかたどった木彫りの置物がいっぱい。

残念ながら欲しいものはほとんどなかったけど、

せっかくだから記念に、素朴な感じがかわいらしいオーナメントを2つご購入。

 

ベツレヘム編は、後半に続くー。