以前、観光列車あめつちで鳥取に行ったとき、
鳥取駅解散が夕方16時ごろだったため、
せっかくやしということで鳥取に泊まることにしました。
連休のさなか、周辺の温泉宿は結構高いし、
市内のビジネスホテルに泊まるのもなんやかなぁと、
友人が見つけてくれたのが、ココ。
鳥取市内の寿司旅館「常天」さん。
最近は、たまにこんなスタイルのお寿司屋さんを聞くけど、
宿泊できるお寿司屋さんです。
鳥取駅から徒歩約10分ほど、鳥取駅前からのメインストリートを
少し入った静かなところにある、
なんと昭和9年から営業されている老舗のお寿司屋さんです。
宿泊は、1泊2食付きで、なんと10,000円(税込み)。
夕食は、普通のお食事も選べるようだけど、
もちろんお寿司をチョイス。
この日は、ちょっと遅めの夕食となったので
貸し切りで、カウンターで大将が握ってくれました。
お吸い物と茶碗蒸しもついて、美味しかった~。
お部屋は、懐かしの衣紋掛けが置いてあったりと、
6畳ほどのザ・昭和なお部屋。
外側から鍵がかけられないところがちょっと不安やったけど、
盗まれても困るものもないし、まあ、良しとします。
トイレ、洗面台、お風呂、冷蔵庫は共用、
ちょっとしたインターネットコーナーもありました。
ただ、お風呂はちっちゃい家族風呂なので、近くの公衆浴場がええと思うわ
と、お宿の女将さんに勧められて、
歩いて約10分ほどの日乃丸温泉へ。
温泉という名のとおり、鳥取駅近くの公衆浴場は全て温泉なんだそう。
ここもザ・昭和な香りプンプンの公衆浴場で、なかなか良い雰囲気でした。
翌日の朝食も、干物などのザ・古き良き日本の和定食。
建物自体は、もともと昔は料亭として使われていたものだそうで
歩くとミシミシ言う相当年季が入っているものでしたが、
10,000円という良心的なお値段と、
何よりも女将さんのお人柄が最高によくて!
色々と鳥取のお話を教えてくれたり、本当に楽しくお話ができたのでした。
それだけに、
女将さんも大将ももう70歳代半ばで、後継者がいないのよ…と
半ばあきらめモードで話していたのが、とても残念でなりません…。
仕事がら、そこそこ高級なお宿に泊まることも多いのだけど、
こういうどこか懐かしい、そして人との楽しい出会いがあるお宿、
いつまでも大切にしていきたい日本の文化・伝統のような気がします。
チェックアウト後、列車の時間までは、
やっぱり鳥取県に来たらここに寄らないと、ということで
すなば珈琲でお茶。