もう何度リピートしているだろう。
黒川温泉から車で約10分弱のところにある、
飛瀬温泉の天河山荘(てんがさんそう)。
何度かブログにも書いているけど、
過去のブログを見てみると、
教えたい気持ちと、教えたくない気持ちの、
どちらかというと教えたくない気持ちの方がかなり勝っている、
実にあっさりとした書きぶり。
あまりきちんと書いたことがなかったので
少し詳しく書いてみようと思います。
黒川温泉から本当にすぐ。
国道442号線から細い道を入ったところにあるお宿なのですが、
初めて行った時はナビにもきちんと出てこず。
周りは田んぼと雑木林しかないところで
「目的地です」といきなりナビが終了してしまい、
迷子になったこともあったのだけど、
今でも対向車が来たら、OMG!という以外に対処のしようがないほどの
細い細い道を進むのは変わらず。
でも、今では要所要所にきちんと看板が出来ているので
まあ迷子になることはないでしょう。
昔は、来たときはワンワン吠えて歓迎してくれるけど、
帰るときは完全無視をするワンちゃんがいたんだよね。
どうもお亡くなりになったようで、なんだか寂しく感じます。
ロビーもいい感じでね。
初めて来たときから「ただいま」と言ってしまいそうな
なんか懐かしい感じ。
ウェルカムドリンクとお菓子も、素朴な和菓子で嬉しい。
天河山荘は、何年か前に特別室が出来て、計7室。
各部屋に大きなお風呂がついている、全て離れのお宿。
本当にお籠りするのに、こんなにふさわしいお宿はないと思われるほど、
静かに、何もない、何もしないことを堪能できるお宿なんです。
(なので、まったり出来ない方には全くオススメできません(笑))
大浴場はないのだけど、そのかわり、
各お部屋についているお風呂がとんでもなく大きく、
4人くらい余裕で入れる大きさ。
しかも源泉100%かけ流しなので、24時間、
こんこんとちょうどいい湯温の温泉に入れるのですよ。
部屋風呂は温泉ではありません、とか
自分でお湯をためてからじゃないと入れない部屋風呂も多い中、
これはもうめちゃくちゃポイント高いですね。
ちょいぬるめの温度がいつまでも入ってられるんです。
いつも泊まるお部屋は和洋室。
おばあちゃんのおうちに来たようです。
二間続きの和室の方は、冬になるとこたつになります。
コーヒーメーカーもあるし、
洗面所にはお風呂上り用に、冷たい麦茶が入ったポットがあったり、
本当にさりげなく、気がきいているところが、私的には絶賛ポイントです。
また、作務衣の他に、ガーゼ素材のぶかぶかワンピースもあるんだけど、
これがまた肌触りが気持ちよくてですね。
締め付けも全くなく、お部屋に到着した後、
真っ先にすることはこのワンピースに着替えること。
お宿内には売店なるものはないのだけど、
これ売って欲しい。
いつもは、気心知れた友人と一緒にいくのですが、
もう長い大人の付き合い。まったりする感覚も同じなので、
持ち込んだお酒をだらだらと喋りながら飲んでたと思えば、
「私、風呂入ってくるー」と勝手に部屋風呂に行ったり、
「ちょっと本読んでくるー」とテラスに行ったり。
お部屋も適度に広く、そんな友人たちとちょうどいい距離感でまったりできる、
本当に稀有なお宿かも。
そしてそんな時間を同じベクトルで感じられる友人を持てたことも
感謝というか、ご縁なんだろうな、と思います。
全室離れのお部屋と、母屋のフロントやお食事処とは
こんな外廊下でつながっています。
大浴場がない代わりに、山の中をちっちゃなケーブルカーで登った先に、
展望風呂があります。
何年か前にリニューアルされて、より目の前の景色を眺めながら
ゆったりと入れる仕様に変わり、とにかく気持ちいいのです。
展望風呂は3つあって、予約なしで、空いていればいつでも入れるスタイル。
ケーブルカーに乗る近くに、部屋名が書かれた札がかけてあって、
入る時はそれをひっくり返しておく。
ひっくり返っている札が3つあれば満室ということなんだけど、
各部屋にあんな立派なお風呂があるので
3つとも埋まっているってことはほぼないです。
お食事は、スタンダードなプランでも
かなりの量が出ます。
八寸。
馬刺し。
メインはだいたいお肉系で、プランによって黒豚のしゃぶしゃぶだったり、
黒毛和牛のすき焼きだったり。
ちなみに、こちらは黒毛和牛の網焼き。
朝食もこの量!
自分のところで育てているというお米がまた美味しいんです。
チェックアウトが、11時なのも、嬉しいところ。
人生に疲れたら、だまされたと思って行ってみてください笑。