「防火壁マンション」なる異名を持つマンション群がある。
墨田川沿いに建つ白髭東アパート。
ウィキペディアによると、
関東大震災直後、
約4万人が犠牲になった旧本所区の陸軍被服本廠の火災旋風のような
火災に再び見舞われないようにと、
災害に強い街づくりを推進する方針から、この地域が再開発され、
なんと!約1.2キロメートルにわたる大マンション群が出来たそうな。
1.2キロメートルって!
マップを見てみると、多分だけど
一番端どおしでは、最寄り駅が違いますね。
間近で見ると、すごい威圧感というか、
ほんまに長いです笑。
そして、この長ーいマンションそれ自体が
防火壁の役目を果たしているというから驚きです。
確かに、よく見ると、
ベランダには防火シャッターが完備されています。
火災が起きた際にはガラガラ~とシャッターが下りて
頑丈なる防火壁に変身するんでしょうね。
さらに、マンションの壁面には、このような放水銃も設置されています。
各マンションの連結部分。
地震の揺れにも耐えられるように、
エクスパンションジョイントというシロモノで接続されているそうです。
そして、さらに、災害時にはこれまたガシャーンと閉鎖する
見るからにものものしいこんな防災ゲートまで。
マンションそれ自体を防火壁とするその発想自体に驚きですが、
防災備蓄庫のみの棟があったり、
隅田川側には広大な公園が広がっていて、
約8万人を収容できるようになっているとか。
火消の象徴として纏のモニュメントも設置されていました。
そもそもこんな構想が策定されたのは1969年とのことで、
今のところ、幸いにもこれらの備えは使われことはないそう。
これからも使われないことを祈りつつも、
でも、過去の事象からきちんと学んで、
このマンションのようなかなりの規模できちんと対策を講じる重要性や必要性。
想定外でした…、なんて言い訳を言ったり、聞いたりしないように
皆さん、備えは万全にいたしましょう。