清く正しくたくましく♪

関西出身・アラフィフ・おひとりさま、ろびんの日記です。旅日記を中心に、お出かけ・東京生活・美味しいもの・乳がんサバイバーの体調などなど、つらつらと綴っています

携帯もつながらない秘湯 鳩ヶ湯温泉

 

山鳩が、沐浴に来ることで

この名前がついたという

鳩ヶ湯温泉

 

旅館のブロ―シャーには

白山国立公園 奥越前の秘湯」

と書いてあるけど、

本当に秘湯でした。

 

やたら「落石注意」の看板が多い、

対向車が来たらえらいこっちゃな細い県道を走り進めると、

いつの間にか、携帯が圏外になっていて、

ほんまに旅館などあるんやろか、とそろそろ不安になってくる頃に

木造の建物が現れてきました。

 

山小屋風の6室しかない本当にちっちゃなお宿です。

 

 

しかし中に入ってビックリ!

暖炉もあって、ウッディなインテリアは、海外のオーベルジュのよう。

もちろんお部屋もベッドです。

 

もともと、この鳩ヶ湯温泉の始まりは江戸時代。

明治時代より5代にわたり、地元森嶋家が温泉宿として経営。

森嶋さんがお亡くなりになったことで

(実は、私の知り合いのお兄さんがこの森嶋さんの友人だったことが後日判明!)

一度閉鎖したものの、あまりにも良いお湯なので

引き継いだ人がいて、途中大雪で建物が倒壊したりしながらも

2016年9月に晴れて復活、今の姿となった、

なんとも素敵な歴史がある温泉宿なのでした。

 

なのに、お風呂だけはなぜか多分当時のまま?

めちゃ懐かしい昭和レトロな玉石タイルのお風呂は

思わず、ちっちゃ!と声を出してしまうほどのちいささ。

日帰り温泉もやっているし、6部屋しかないとはいえ、

満室やったら、さすがにちっちゃすぎないか~~?!と突っ込む。

 

でも、お湯はトッロトロ。

しかも、こんな山奥なのにほのかに塩分を含んでいて

飲むこともできるそう。

これでパスタを茹でたら、美味しく茹でられそうと

思わず思ったのでした(笑)。

 

こんな魅力的なお湯だからこそ、とにかく残そう!と強く思った人がいたんだなと

納得の泉質です。

 

 

夕食は、決して豪華ではないけど

いわなの塩焼き、あまごの甘辛煮、

名物里芋のコロッケ、山菜などなど。

実は、山菜って、あんまり美味しいって思ったことないんだけど、

めちゃくちゃ美味しかったです。

 

大根おろしと混ぜて食べる辛み蕎麦。これもこの辺りの名物。

 

朝ごはんも、里芋や山菜たっぷりのヘルシーな朝ごはん。

ヨーグルトにかかっているのは、ブルーベリーに見えるけど、

この辺りで取れる桑の実ジャムです。

 

翌日もとってもいい天気で、美味しい空気とテラス席からのこの景色!

もう幸せな気分でモーニングコーヒーをいただきました~。

 

癒される景色ー。

 

すぐ近くには滝もあり、

とにかく静かなこのお宿、聞こえるのはこの滝の水しぶきのみ。

だけど、実はこの辺り、時々熊も出没するそうで、

旅館の前にあるクルミの木のクルミを食べにやってきて、

バリバリ、音が響くこともあるんだって。

 

真ん中に見えるレンガ作りのところが鳩ヶ湯温泉の源泉。

早朝、今でも山鳩がここにお水を飲みに来るそう。

今回は、残念ながら遠く山頂の木の枝に止まっている姿しか見ることは出来なかったけど

見せてもらった写真によると、

山鳩は、黄色と青のまるでインコのような美しい姿なのでした。

 

まだ紅葉には早かったけど、今月末くらいから紅葉が始まり、

なんと渋滞ができるほど混むらしいです。

ただ、この辺りは豪雪地帯で冬場は道路が閉鎖されるので、

今年は来月10日で営業終了。

春はだいたい、例年ゴールデンウィーク前頃にオープンするそうです。

新緑の時期もきっと綺麗だろうな~。

 

 

最後に…、

さすが福井県!と思ったこと。

 

九頭竜湖近くの道の駅には、なんと恐竜がいました。

USJでも十分活躍できるだろうリアルさで、

しかも時折ガオ~と口がパカッと開いたりするのだ!

この台座の下にはタイヤがついていて

この恐竜親子、雪の時期になるとゴロゴロとしかるべきところに格納され、

そして春を迎えるとまたゴロゴロとこの場所に連れてこられるらしいよ。