清く正しくたくましく♪

関西出身・アラフィフ・おひとりさま、ろびんの日記です。旅日記を中心に、お出かけ・東京生活・美味しいもの・乳がんサバイバーの体調などなど、つらつらと綴っています

鹿児島県妙見温泉のおりはし旅館宿泊記

 

鹿児島空港から車でわずか約20分。

霧島、妙見温泉の「おりはし旅館」。

 

創業は明治12年というから

約140年もの歴史がある旅館です。

 

10,000坪(!)の敷地に、

13棟の離れと、湯治として宿泊できる別館があります。

 

「日本秘湯を守る会」のメンバー旅館のようですね。

チェックインの時のウェルカムお菓子は、鹿児島名物げたんは。

めちゃ甘お菓子だけど、黒糖の甘さは大好きなのでぺろりと食べてしまう。

おりはし旅館オリジナルのげたんはのようですよ。

 

敷地が広いので、一軒一軒の離れは、

贅沢なくらいゆったりした配置になっていて、

駐車場も離れごとに隣接されてあるので、とっても便利。

敷地内の道路も、広々。そして静か。

田舎の高級住宅街のような雰囲気が漂っていますねぇ。

今回泊まったお部屋は、「やませみ」。

離れというよりは、もはや一軒家です。

中に入ると、広々ベッドルームと和室からなる和洋室。

お部屋のお風呂も、源泉かけ流し。

内湯の他、

広々とした露天風呂も。

柵の向こうは川なので、川の流れの音を聞きながら温泉を楽しめます。

ちなみに、奥に見えるもう一つの岩風呂は水風呂。

(入ってないけど・・・笑)

 

お部屋の冷蔵庫には、霧島の水が用意されているのだけど、

これがまた美味しくて。

酒どころ(焼酎どころ?!)はどこもお水が美味しいけど、

蛇口からのお水も本当に美味しい。

 

お食事は、こんな歴史を感じる素敵な建物でいただけます。

この建物は大正2年に建てられた、かつてはお宿として使われていたものだそう。

 

秋を満喫できるお食事は、一品一品がちょうどいい量で、

しかも全体的に薄味の優しいお味のお料理は、とんでもなく美味しく、

さらにさらに彩りもとっても綺麗で!

もう大満足だったのでした。

先付。

お造り。

鮑と甘鯛の下にはかぶ。

菊菜と菊花のあんは、もはや芸術品ですねぇ。

鹿児島に来たら絶対に食べたかった

鹿児島黒牛のステーキ。

天然アユの唐揚げ。

下の黄色いのは、じゃがいもと栗を揚げたもの。

鮎といえば、塩焼きが一番美味しいと思っていたけど、

こんな食べ方もあったのか~と、ガツンとやられた感じです笑。

 

朝食もたっぷり。

手作りのさつま揚げは、油分が絶妙で柔らかジューシーでめちゃ旨。

 

ビックリしたのは、野菜サラダ!

もちろんこれは4人分の量ですが、驚きの量です。

たった今、畑から摘んできました~と言わんばかりの、

普通のボウルに入って出てきたのにもびっくりなんだけど、

少しニンニクのきいたオリジナル人参ドレッシングと絡めると

もういくらでも食べられるのですよ。

高級旅館でありながら、このラフさ。

好きだなぁ、こういうセンス。

 

食後のコーヒーは、曲げわっぱで。

もう何もかもがステキ。

 

大浴場は大きな露天風呂がひとつ。

泉質は炭酸水素塩温泉。

少し褐色がかったお湯が、めちゃくちゃ気持ちいいです。

 

別館には、少し温度の低い33度のキズ湯と呼ばれるお風呂もあります。

実は、この旅の直前にお鍋の縁で腕にやけどをしてしまったワタクシ。

ちょうどいいタイミング!とキズ湯につけてしばし療養(笑)。

 

ということで、

お部屋もお食事も温泉も全てが満点のおりはし旅館なのですが、

それにもましてステキだったのが、

女将さんと仲居さん。

 

特に、お食事担当の仲居さん。

かなりお年を召した方だったんだけど、

しぐさやちょっとした言葉使いがとってもお茶目で。

この方のおかげで、

夕食や朝食が、さらに何倍も楽しくいただけたのは間違いないですー。

丁寧な接客の中にも、

関西人でも喜んで合格点を与える、いい塩梅にくだけたユーモアのセンス。

 

旅館ってブラックな職場も多いと聞くけど、

ここは、いい職場環境、人間関係が築けているのだろうなと

素直に感じられました。

 

「チェックアウトの時に、次の予約をして帰られる方が多いんですよ」と

おっしゃってたけど、大きくうなずけるわぁ。

 

またお世話になりたいですぅぅ。