★2日目:1990年2月26日(月)
ひそかにかばんの中に隠し持っていた大韓航空の機内食を朝ごはんにして、
(ソウル→台北、台北→バンコクで機内食が2回出て食べきれなかったのだ)
08:15、昨日予約していたタクシーで空港へ。
うーん、しかしタイは蒸し暑い!!
搭乗時間までたっぷり時間があったので、JAPANダイレクトで家に電話してみる。
初めての国際電話だ。
タイ航空は、ランの花をくれるサービスも、
スチュワーデスさんのコスチュームも、紫色のシートも良かったのだけど、
機内食が・・・。
ぱさぱさの例の細長いごはんに、サラダの中にも得体のしれない物体が入っていて・・・。
さすがここまでくるともう日本語の放送はない。
乗客もインド人が多い。
着きました!カルカッタ、ダムダム空港!
タラップで降りる形で、はっきり言ってココは何???って感じ。
だだっ広い敷地がたまたまあったから、飛行場としてとりあえず使ってます、
みたいな具合。
それに加え、インド人の手際の悪さ。
イミグレに、両替に、いくら待たされたことか!
なぜか税関だけは嘘のように早かったけど。
ようやく解放されて空港の外に出る。
外には、今回チケットの手配を頼んだ旅行会社の人が待っていて、
その方の経営する宿に泊まる手筈になっていたのだが、
外に出るなり、目に入ったのは眼光するどいインド人男性の群れ群れ群れ。
皆、口々に「タクシー!(インド式発音はタエクシー!)」
「市内まで行くぞ~!」と叫んでいる。
うーん、これがインドか。
これらの運転手一団を後ろにひきずらせながら旅行会社の人を探すが、
見つからない。
優しいのか、しつこいのかよく分からないが、
人を待つならウェイティングルームだと案内してもらった
ウェイティングルームにも見つからない。
しかし運よく、先ほどリムジンバスチケットを売っていたサリー姿の女性に会え、
結局サダルストリートまでリムジンバスで行けることになった。
両替のところで一緒だった日本人3人組の青年たちも一緒で少しほっとする。
でもこれって本当にリムジンバスなの?!
日本だったらとっくに廃車になっているだろう、ばかでかいエンジン音、
震度7くらいの揺れ、ぼろぼろの窓ガラス、
ここでも、うーん、これがインドかと、妙な感心をしてしまった。
30~40分走って、かの有名な安宿街、サダルストリートに到着。
もう時間が時間だったので、ある程度目星をつけていた
リットンホテルもフェアローンホテルも満室。
先ほどの日本人3人組と一緒に路頭に迷っているところ近寄ってきたのが
自称テイラー、日本語を話す半ズボンをはいたおっさん。
「チープホテルあるよ」と連れてこられたのは、
キャピタルゲストハウスというところ。
グレーの壁に、白いシーツのかかったベッドが2台、
一応、バス・トイレ付き。
薄暗くて気がすすまなかったけど、1日だけ我慢しようとチェックイン。
落ち着いてきて、お腹がすいてきたけど、外はもう薄暗い。
出歩くのは怖そうなので、ホテルをすぐ出たところでマンゴージュースと
インド製ポテトチップスを買い込み夕食がわりとする。
ワクワクしながらやって来たインドなのに、こんな1日目を過ごすとは・・・。
トホホ・・・。