當麻寺の続き。
以前、母と奈良国立博物館で、
「當麻曼荼羅完成1250年記念 當麻寺 -極楽浄土へのあこがれー」
という特別展を見てから、ずっと行きたいと思っていた當麻寺。
調べたところ2013年に開催されていたので、なんと足かけ8年!
やっとこさ、念願が叶った笑。
612年創建。
中将姫ゆかりの當麻寺は、
現在は、浄土宗と真言宗の二宗で護持されている珍しいお寺です。
本堂(曼荼羅堂)。
約4メートル四方もの、阿弥陀如来の極楽浄土が描かれた曼荼羅は、
オリジナルではないけど、室町時代に転写された重文です。
オリジナルは、763年に中将姫さまが観音様に導かれて、
一夜のうちに織り上げた奇跡の曼荼羅として信仰されてきたものだそう。
奥院の御影堂と、阿弥陀堂。
そして、その横に建つ大方丈(重文)が、今回特別公開されておりました。
大方丈とは住職の居住のことで、こちらは1612年の建立だそう。
建物の中には、
江戸時代の狩野派の絵師によって描かれた水墨画が残っていました。
また、6間に渡り、日本画家の上村淳之による「花鳥浄土」の襖絵を
見ることができます。
奉納されたのは平成30年というから、最近のものですね。
でも、絵具ではなく、日本の伝統の「染色技法」で描かれた画期的なものだそうで、
詳しいことはよう分からんけど、
素直に心から非常に美しいと感じ取れる襖絵でした。
特に、ステキで気に入ったのが、こちらの「四季花鳥」。
春。
夏。
秋。
冬。
春夏秋冬、日本の美しい四季が描かれています。
寒いのイヤ、とか、
暑いのイヤ、とか、
衣替えはめんどくさいな、とか
その時は思っちゃうけど、
こうやって一年を通して、4つの季節を感じられることは
ある意味とっても幸せなことだよね。
年中暑いところや寒いところに住んでいる人の4倍も、
色彩豊かな自然を楽しむことができるんだもの。
大方丈はお庭も大変美しゅうございました。
モミジがまぶしい。