コロナ禍のがん検診
もともとこのブログって、乳がんの治療ブログから始めたんやったっけ、
なんてことは、もはや忘れかけている今日この頃ですが、
久しぶりのがんネタです。
コロナ禍の今、がん検診をする人が減っているというニュースを
最近よく耳にする。
今日の日経新聞での中川恵一先生の記事。
住民検診の対象となる胃、大腸、肺、乳房、子宮頚部の5つのがんについて
上皮内がん(早期がん)を含めると、
住民検診での発見率は約23%だと。
たったの23%?!
じゃあ、がん検診に行かなくてもあまり影響ないんじゃないの?!
なんて、あさはかにも思ってしまうけど、
パーセンテージではなく、実数で言うと、
それは約10万人もの人数に相当するそうだ。
さらに、上記5つ以外のがんも含めたがん全体では、
なんと15万人にものぼると。
数字のトリックというか、
パーセンテージで示された場合と
実数で示された場合の、感覚の違い。
ここは騙されはいけないところ。
実数でしめされると、ヤバい!検診行かなきゃ!になりますね。
ちなみに、私の乳がん発見は、実は、検診ではなく自ら。
3月の人間ドックでは見つからず、その半年後の8月に自分でしこりに気づいた。
でも、ステージ2。
早期とはいえない大きさまで育ってしまっていた。
そう、半年そこらの検診自粛でも
大きな代償を伴うこともあるということを知ってほしい。
中川先生の記事の最後に書かれていた文章。
検診などの自粛によって登録されるがん患者の数も一時的に減ることになるでしょう。
もちろん、実際のがんが減るのではなく、近い将来、進行がんが増えることになります。
まあ、当たり前のことなんだけど、
冷静に考えると末恐ろしい事実でもあります。