遅ればせながら、やっと読んでみた。
「がんに負けない、あきらめないコツ」
ひげとちっちゃい目の、あの鎌田實先生の著。
鎌田先生と、
松村さんという乳がんの再発患者さんとの文通を基に、
その松村さんに役立つようにと鎌田先生が、
遺伝子学者や、
食生活研究家や、
免疫学者や、
心療内科医と対談した内容から、
がん患者になぜ人気なのかと玉川温泉にまで行ったことまで
充実の内容なのである。
あえて、病院で聞けない話に重点を置いていて
実際とっても役に立ったし、
鎌田先生が推奨する
「がんばらない」けど「あきらめない」生き方、
ともすれば、へこたれる心・気持ちを
どうすれば保っていけるのかのヒントが
いっぱい詰まっている。
免疫学者の安保先生が本の中で語っていたのだけど、
頑張って頑張って交感神経がずっと緊張状態だと
その先にはがんが待っているらしいのだけど、
概して、がん患者は、
手術も終わり主治医から
「元の生活に戻っていいですよ」と言われると、
また無理をかさねて再発に至ると。
なんか自分のことを言われているような気がして
耳が痛い[:ショック:]
乳がんは他のがんと違い10年間、
再発の可能性という呪縛から逃れられない。
長丁場なんだから、
気をつけないといけないね。
本の中で書かれている
がんに負けないための発想の転換7か条。
第1条 闘い方を変幻自在にしよう
第2条 「がんばれない」とき、自分をダメ人間と思わない
第3条 つながりの中でがんと闘う
第4条 希望を持ち続ける
第5条 笑う
第6条 逃げない、がんと向き合うこと
第7条 ささやかな日々の営みをていねいに行う
鎌田先生も書いていたけど、
これは、がんを再発させない、
再発しても負けないためのコツなんだけど、
がんでない人が、
これからがんにならないためのコツにもなっていると。
本当、そうだと思う。
がんの人は勿論だけど、
がんじゃない人も読んで欲しいな。