ここのところ、週末のたびに芸術鑑賞にあけくれ、
芸術の秋を先どりしている今日この頃。
今度はこちら。
「特別展アリス へんてこりん、へんてこりんな世界」展。
六本木ヒルズ森タワー52階にある森アーツセンターギャラリーで
現在開催中です。
宣伝を見ると、こんなお茶会の展示物の写真がクローズアップされていたりと、
映えを狙ったお遊び的要素が多いのかな?と思っていたのですが、
イギリスのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館を皮切りに
世界を巡回している展覧会だけあって、
意外と真面目な展示物も多く、
また、絵画だけでなく、映像や、舞台や映画で使われた衣装展示など、
「アリスの世界に迷い込む体験型展示会」の言葉は嘘ではなく、
すっかりアリスの世界に没入しておりました。
「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」を書いたルイス・キャロルは
もともと数学者で、本名なドジソンというそうです。(ちょっと変な名前だね笑)
知り合いの娘さん3人たち
(そのうちの次女がアリスと言い、主人公アリスのきっかけとなったそう)
に語っていた即興の話がもとになって、
その当時、有名だった挿絵作家テ二エルと、
ああでもないこうでもないと話し合いを重ね、
初版を発行しました。
その当時のテ二エルの原画も多数展示されていましたよ。
その後、アリスの話は、映画になったり、舞台化されたりと
世界中に広まります。
20世紀になると、様々なアーティストもアリスの世界に触発され、
ダリが描いたアリスの挿絵や、アリスを題材にした草間彌生による作品なんぞも
展示されていました。
はたまた、芸術の分野だけでなく、政治や科学の世界にも影響を与え、
今でも独創的なアリスの世界が広がっている、と。
いやあ、アリスの世界、実に奥深い!
★「特別展アリス へんてこりん、へんてこりんな世界」展
六本木ヒルズ森タワー52階/森アーツセンターギャラリー
2022年10月10日まで
大人@2,100円(平日)、2,300円(土日祝)
2022年12月10日からは、
大阪のあべのハルカス美術館でも開催されますよ。