猿はいないそうですが、なぜに猿島と言うのか?
かつて日蓮上人が房総から鎌倉へ渡る途中に嵐に遭い、
進む方向が分からなくなってしまった際に、
一匹の白い猿が現れ、島の奥に案内したという言い伝えから
猿島という名前が付いた説が有力のようです。
明治時代以降、旧陸・海軍の要塞として使用されていた島で、
ずっと一般人の立ち入りが制限されていたそう。
なので、豊かな自然と、
また当時の砲台などの要塞跡の歴史的建造物が残されていることから
今では近代軍事施設として初の「国史跡」に指定されています。
猿島へは、
横須賀市の三笠港から船でたったの10分。
島への入園料と往復の船代で@1,600円。
予約は不要で、チケットは戦艦三笠が展示されているすぐそばの
三笠ターミナルの1階で購入します。
船自体も戦艦三笠のすぐそばから出航し、
あっという間に、猿島に到着です。
たった10分の距離なのに、水の色がとっても綺麗!
向こうに見えるは横須賀市内。
船着き場近くには、オーシャンズキッチンという
テイクアウト専門のフードステーションがあり、
眺めが見事なこんなボートデッキで食べたりできちゃいます。
私は海軍カレーをいただきました。
牛乳付きで1,200円。
なかなかの島価格ですが、美味しかったですよ。
この辺りは砂浜も広がっていて、BBQなんかも出来るようです。
今回は、
船の時間にあわせて約30分で島の説明をしてくれるという
猿島「探検」ツアーに参加してみました。
@600円。
三笠港で船と一緒に申し込むと100円割引になります。
イヤホンガイドもあって聞きやすいし、
猿島の歴史を知るうえでも非常に有益なツアー。
是非参加してみてください。オススメです。
30分てえらい短いなと思ったけど、
細長い形の猿島、
船着き場のある島の端っこから反対側の端っこまで
歩いても30分もかからないくらいの大きさなんですね、そもそも。
先ず案内されたのが、発電所。
明治時代に建てられたちっちゃな建物ですが、
なんと今でも現役だそうです。
煙突はレンガで出来ているのですが、目立たないように
グレーの漆喰で塗りつぶされています。
ちょうど島の真ん中にメインロードともいうべき通路が作られていて
切通しのようになっています。
そして、メインロードの脇には、
レンガで作られた、兵舎や弾薬庫やトイレなどが残っています。
こちらのレンガは、フランス積みと呼ばれる積み方だそう。
見た目には味のあるレンガの色の濃淡は
実は、その当時まだレンガを焼く技術が未熟だった証だそう💦
苔むした要塞跡、
ラピュタ感満載と人気だそうですが、
激しくうなづけますねぇ。
山の上にある砲台跡に続いていた階段跡。
まるで、カンボジアのベンメリア遺跡のようです!
しばらく行くとレンガ造りのトンネルが現れます。
ここでもフランス積みのレンガが美しいですねぇ。
レンガ造りのトンネルとして日本最古の建造物の1つだそうです。
出口が半円に見えるのは、緩やかな下り坂になっているから。
トンネルの内部にも、兵舎や弾薬庫があるのですが、
下り坂になっているにも関わらず、緻密なレンガの積み方は見事のひとこと。
幻想的な写真が撮れました(^^)
トンネルを抜け、オイモノ鼻と呼ばれる磯に降りていく途中に、
オイモノ鼻広場があり、
横浜や房総半島などを臨むことができます。
気取った感じのカラスとともに笑。
ちょっとした船旅で、
まるで東京湾とは思えない
異空間体験ができる猿島。
いいところでした!!