清く正しくたくましく♪

関西出身・アラフィフ・おひとりさま、ろびんの日記です。旅日記を中心に、お出かけ・東京生活・美味しいもの・乳がんサバイバーの体調などなど、つらつらと綴っています

「北斎づくし」展はホントに北斎づくしだった

 

六本木の東京ミッドタウン・ホールで開催されている

葛飾北斎生誕260年記念企画 特別展「北斎づくし」を

見に行ってきました。

 

北斎漫画全15巻、富嶽三十六景富嶽百景がなんと全て一気見できる

まさしく文字通り北斎「づくし」な展覧会です!

 

北斎漫画は、床も壁も一面北斎漫画のプリントで埋められ、

天井からは北斎漫画のタペストリーが掛けられた、

どこにいても上下左右北斎漫画を満喫できる、ある意味異次元な広ーい空間の中に、

15巻全ページ(!)が一同に展示されています。

そのために集められた北斎漫画はなんと500冊というからすごいですね。

北斎漫画が版画で良かった、と思うととともに、

こんなきれいな状態で500冊も今の時代に残っていることに

素直に感動です。

 

しかし、驚きはそれだけに収まらず。

描写に現れた北斎の細かな観察眼そのものに先ず驚き、

恐らく目に入ったもの、頭の中に浮かんだもの全てを紙に残したんじゃないかと

思うほどの、その半端ないデッサンの量にも驚き、

しかも90歳で亡くなる直前まで描いていた事実にも驚き、

北斎に老眼という言葉はなかったのだろうか?!との素朴な疑問)

月並みな言葉ですが、やっぱりすごい人だったんやなと

改めて感じ入ったのでした。

 

もともと北斎漫画は、10巻目で終了する予定だったそう。

現に10巻目の最後のページにはおじいさんが出てきて「終わり」と書いてあるのです。

でも、恐らく多くの江戸っ子が北斎漫画ロスに陥ったのは想像に難くなく、

11巻目以降も刊行されます。

↑こちらが11巻目の最初のページ。

「終わり」と言っていたおじいちゃんの上に小僧が乗っかり、

「新 漫画」と書き足している。

 

こんなクスッと笑える題材があちこちに散りばめられていて

かなり楽しめましたよ。

 

富嶽三十六景も、有名どころの神奈川沖浪裏や赤富士しか知らなかったけど、

全部一気見すると、それぞれの構図がお見事なことがよく分かります。

 

期間中にもう一度行きたいくらい、

北斎の虜となっています、今(笑)。